学術情報リテラシー実践

授業科目名 学術情報リテラシー実践
講義担当者 所属・氏名 学術情報メディアセンター教授 小山田耕二
学術情報メディアセンター特定准教授 江原康生
開講場所 総合研究5号館217号室
単位数 2
開講期 前期
曜時限 火5
授業形態 ゼミ

授業の概要・目的

文系・理系を問わずあらゆる分野において研究を遂行するために必要とされる情報活用能力について体験的に学習させることを本講義のテーマとする。学生が興味を持つ研究分野を決定させ、全学 の研究において共通している情報活用能力(例えば、表計算ソフトを使った情報分析・可視化技術を使った情報表現、シミュレーション技術を使った情報創造、論文発表による情報発信、大型表示 装置を使った研究発表等)を習得させる。

到達目標

この科目を履修し、学修目的を達成した結果、社会のもつ課題の解決策をデザインするための情報活用能力を習得できる。解決策のデザインとして、科学的方法を代表する仮説検証法を活用できるようになる。
また、データ取得に必要な基本的素養を身につけ 仮説検証で必要となるデータとしては、各種オープンデータ、そして必要な場合には、学生自ら取得したデータを利用できるようになる。

授業計画と内容

以下のような課題について、1課題あたり1〜3週の授業をする予定である。
1.ガイダンス
2.科学的方法(仮説検証法について)
3.情報を収集する(学術論文の探索と評価・図書館で公開された論文を読む)(提出物:論文抄録)
4.情報を整理する(アンケート調査の実施)(提出物:アンケート案・実施手順・結果)
5.情報を分析する(Excelを使った情報分析)(提出物:結果のモデル化・考察)
6.情報を表現する(Wordを使った論文形式レポート作成・ピアレビュー・PowerPointによるプレゼン)
7.最終発表(日本語による口頭発表・表彰式)

履修要件

インターネット、電子メール、ワープロ、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトについて利用経験がある、もしくは授業期間内に自習できること。

成績評価の方法・基準

別途ホームページで指示する投稿規程・要領に従って執筆された研究成果レポート(60%)とグルー プディスカッションにおける積極性等(40%)を考慮して成績評価を行なう。

教科書

『研究ベース学習』(コロナ社)ISBN:139784339077933

参考書等

授業中に紹介する
(関連URL)
http://ocw.kyoto-u.ac.jp/general-education-jp/introduction-to-researcha/lecturenote (OCW講義ノートURL(〜2010年度))

その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等)

学生の関心のもつ研究課題を授業前に調査しておき、授業中には、それらをクラスメンバーと共有しておく。クラスメートからのフィードバックを受けて、授業後に追加的調査を行う。

本講義では、本格的な研究活動を課するのではなく、研究という現場を体験させながら情報教育を 実践することを目的とする。具体的には、
1)自分が興味をもつ学問分野に関連する「情報」を収集する。具体的には質の高い知識創造の瞬 間に立ち会うことできるよう、できるだけ早い時期に研究対象に興味をもつ研究室を訪問する。
2)収集した「情報」を他人にわかりやすく説明する。当該学問分野における学会投稿を想定した 論文を執筆し、その内容にしたがった学術講演を行う。
1)に関連してWebベース情報収集・情報整理、また2)に関連して情報表現(論文執筆能力・プレゼ ン能力)に関するスキルを自ら身につけることを目標とする。