可視化シミュレーション学
授業科目名 | 可視化シミュレーション学 |
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講義担当者 所属・氏名 | 学術情報メディアセンター教授 小山田耕二 学術情報メディアセンター特定准教授 江原康生 |
開講場所 | N1(工学部3号館北棟)/桂A1-131 |
単位数 | 2 |
開講期 | 後期 |
曜時限 | 火4 |
授業形態 | 講義 |
授業の概要・目的
本講義では、科学的方法において重要な役割を果たす仮説検証について体験的に学び、エビデンスを用いた政策策定に活用できるような演習を提供する。仮説検証で必要とされる問題設定を行う上で重要な社会調査法について体験的に習得させる。また、仮説検証における説明変数と被説明変数の選択や、その間の関係の発見などで重要な役割を果たす視覚的分析環境についても学習する。説明変数と被説明変数の関係を可視化するうえで重要な統計シミュレーションについても体験的に習得させる。
到達目標
複雑高度化した問題を発見し,広い視野をもって解決法のデザインを行い、その解決策を多くの人にわかりやすく説明する能力や社会に役立つ政策策定につなげるような能力をもつ大学院生を養成する授業科目である。
授業計画と内容
ガイダンス(1回) 講義の目的・授業の進め方・成績について
科学的方法と可視化・シミュレーション(2-3回) 科学的方法と可視化・シミュレーションの関係について説明する。
統計シミュレーション演習(1-2回) 表計算ソフトを使った回帰分析手法について説明し,統計 シミュレーションへの適用について演習を行う。
仮説検証を支える視覚的分析環境(1-2回) 科学的方法の柱である仮説検証において有用な可視 化技術とその適用について説明する。
エビデンスを用いた政策策定(2-3回) 科学的方法を使った政策策定法について説明し,実データを用いたエビデンス作成について演習を行う。
社会調査法(2-3回) 社会の声を可視化するための社会調査法(質的・量的)について説明し、 クラスメンバーに対象とした調査演習を行う。
政策策定演習(1-2回) 社会の声を可視化した結果として設定された問題に対して仮説を設定し、その検証を行うための実験・観察について計画する。
クラス発表会(1回) 横断型研究分野におけるシミュレーション技術を活用した問題解決法について調査し発表する。
履修要件
卒業論文の執筆またはそれと同等の経験を有すること。また表計算ソフトとそのマクロ機能については利用経験があることが望ましい。Excelが稼働し、インターネットに接続可能なPCを持参する こと。
成績評価の方法・基準
本授業では、全回出席、授業への積極的な参加と、授業中に実施する発表内容(可視化・シミュレーション技術と問題解決)の総合評価により証明する。
教科書
使用しない
参考書等
小山田耕二 『研究ベース学習』(コロナ社)
その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等)
事前に指示された資料がある場合には目を通して授業に臨むこと。
授業時間外に質問がある場合には、事前にメールでスケジュールを確認すること。