食品安全学Ⅱ
授業科目名 | 食品安全学Ⅱ |
---|---|
講義担当者 所属・氏名 | 農学研究科 教授 新山陽子 他 |
開講場所 | 農学部総合館 W522 |
配当学年 | 3回生 |
単位数 | 2 |
開講期 | 前期 |
曜時限 | 水2 |
授業形態 | 講義 |
授業の概要・目的
食品由来のリスクの制御と低減は今日の重要な社会的課題となっている。本講義では、国際的枠組みにもとづき、リスクの概念、リスクを制御するためのリスクアナリシスの考え方、それを構成するリスクアセスメント、マネジメント、コミュニケーションの手法およびそれらに関連する法や学的基礎について講述し、理解を深める。授業計画には新たに内容を追加することもある。
授業計画と内容
国際的機関の提示するリスクアナリシスの枠組みに従って、リスクの概念と科学的データにもとづきリスク低減を進めるための考え方を理解し、リスクアセスメント、マネジメント、コミュニケーションおよびそれらの基礎となる科学領域の知識を獲得し、さらに疫学データの統計的解析法を習得する。
以下の各課題について、1~2回の講義を行う。
- 食品安全の国際調整枠組み-SPS協定とリスクアナリシス-
- 毒性学概論
- 獣医疫学、獣医経済疫学
- 統計学入門
- 化学物質のリスクアセスメント
- 微生物学的リスクアセスメント、予測微生物学
- リスクマネジメントの課題
- 検査論(標本抽出、試料分析法)
- 疫学データの統計的解析法
- リスク低減措置の費用効果分析
- 行政機関による公的コントロール
- リスクコミュニケーション手法、リスク認知分析
- 法と行政機構(食品安全基本法、食品衛生法、行政法など)
- リスクアナリシスとレギュラトリーサイエンス
講義内容により当該領域の専門家を招く。講義の順序や内容は変更することがある。
授業の進行に従って、テキストの該当部分を予習して授業に臨むこと。
授業終了後には講義内容を復習し、小テストに回答すること。
疫学データの統計的解析法については、各自十分に使いこなせるように復習すること。
履修要件
受講は、配当学年の3回生以上とする。
成績評価の方法・基準
各講義内容の理解度を確認するため、各講義毎に小テストまたはレポートを課す。
成績はそれらを含むテストまたはレポート、出席点により評価。
教科書
熊谷進・山本茂貴共編 「食の安全とリスクアセスメント」(中央法規)
新山陽子編著 「食品安全システムの実践理論」(昭和堂)
参考書等
授業中に紹介する
その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等)
講義時に各教員から連絡。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。