比較農業経営論

授業科目名 比較農業食料組織経営論
講義担当者 所属・氏名 農学研究科 教授 新山陽子 他
開講場所 農学部総合館 E220
配当学年 1回生以上
単位数 4
開講期 通年
曜時限 火3
授業形態 講義

授業の概要・目的

フードシステムとその構成主体(農業生産者、食品製造業者、食品流通業者、飲食業者、消費者)の構造と行動について、企業形態論、組織論、競争構造論、調整論、制度論、倫理・社会的責任論、コミュニケーション論、商品論を通して、国内および国際比較の視点から、その認識方法と概念、現実的な問題の検討を行う。具体的には、とくに、フードシステムにおける食品安全、品質、価格の調整、コミュニケーション、および各段階の競争構造、倫理・社会的責任、共存・持続的存続などの問題をとりあげる。

授業計画と内容

受講者は、上記領域や課題を念頭においてテーマをもち、関連領域の文献サーベイを行うとともに、調査・分析を進め、進捗を報告し、ディスカッションを行いながら、結果をとりまとめる。
全体で15回分の報告と質疑を行う。

以下の文献などを視野に入れる。

  • 制度派経済学(G. M. ホジソン『現代制度派経済学宣言』名古屋大学出版会、1997年)
  • コンヴァンシオン経済学( アレール G.、R. ボワイエ『農業の大転換』(第1部)農山漁村文化協会、1997年、ボルタンスキー L., テヴノー L. 『正当化の理論』新曜社、2007年)
  • 産業組織論(Deennis W. Carlton & Jeffrey M. Perloff, Modern Industrial Organization, Fourty Edition,
    Pearson Addison Wesley, 2005)
  • 行動経済学/認知論的行動分析(竹村和久『行動意思決定論-経済行動の心理学』日本評論社、
    2009年、杉本敏雄編著『新消費者理解のための心理学』福村出版、2012年)
  • 経営認識・社会的責任論(山本安二郎編著『経営学原論』文眞堂、 ハンス・ヨナス『責任とい
    う原理』東信堂)

積極的にテーマ探求を進め、充分な準備にもとづいて報告を行い、ゼミ参加者の質疑に供せるようにすること。テーマの探求が目標であり、ゼミ報告と質疑はそれを助けるためのものである。テーマ探求の進捗を自身で考え、適時ゼミ報告を行うようにすること。

[到達目標]
各自テーマをもち、調査・分析を進めることにより、以下を習得する。食料の生産、供給、消費の全体を一つの調整システムとしてとらえるための分析枠組みとそれを支える理論についてこれまでの蓄積をサーベイし、成果を習得するとともに、具体的な調整問題の所在と解決策を検討するための理論と分析手法についてこれまでの蓄積をサーベイし、成果を習得する。

履修要件

受講者は、積極的にテーマ探求を進め、充分な準備にもとづいて報告を行い、ゼミ参加者の質疑に供せるようにすること

成績評価の方法・基準

発表内容と討議への参加状況、レポートなどによって、評価する。

教科書

使用しない

参考書等

授業中に紹介する

その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等)

オフィスアワーは、毎週月曜日・火曜日の午後6時から。変更のあるときはその都度連絡する。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。