総長からのメッセージ
「政策のための科学」への期待
京都大学 松本紘総長
今般、大阪大学と共同で提案した政策立案人材育成等拠点形成事業が文部科学省から採択され、15年間の長きにわたる「政策のための科学」の取組がスタートします。様々な政策課題について、所謂有識者の意見やメディアの喧伝によらず、科学的な根拠をもとに論理的に検討し、その結果を社会に伝えて関係者と対話をしていくというプロセスはまだ世界中で発展途上であります。今回、関西拠点としてこのような新しい領域の教育による人材を養成し、各界に輩出していくということは極めて重要です。また、政策のための科学の研究手法も確立したものではなく、今後新たな学問領域を開拓する可能性に満ちています。関係各位のご支援を賜るとともに、関心のある学生の参加も期待しています。
なお、本プログラム設置にあたり、両大学で中心となってご尽力いただいた、大阪大学の小林先生、加藤先生と本学研究担当理事補の川上先生、総長室長の小寺先生には、心より感謝申し上げます。