科学的方法による京都学実践

授業科目名 科学的方法による京都学実践
講義担当者 所属・氏名 学術情報メディアセンター教授 小山田耕二
学術情報メディアセンター特定准教授 江原康生
開講場所 総合研究5号館217号室
単位数 2
開講期 前期
曜時限 木5
授業形態 講義

授業の概要・目的

本授業では、社会調査・認知構造の可視化を通して、京都のかかえる課題を明らかにして、その課 題を解決する方法をデザインする。デザインされた解決策をグロ―バルな視点も含めた形で評価し、その評価結果を反映させた解決策を当該地域関係者に提示して、その有効性について評価する。具体的には、2013年5月に発表された「京都ビジョン2040」の項目をあるべき姿として、現状とのギ ャップを明らかにし、そこで認識された課題に対して解決策をデザインし、その有効性を検討させる。

到達目標

この科目を履修し、学修目的を達成した結果、社会調査・認知構造の可視化を用いて、社会のもつ 課題の解決策をデザインできるようになる。解決策デザインの実践のために、科学的方法を利活用 できるようになる。また、社会調査に必要な基本的素養を身につけ、 科学的方法における仮説検 証で必要となるデータとしては、各種オープンデータ、そして必要な場合には、学生自ら取得した データを利用できるようになる。

授業計画と内容

以下のような課題について授業を実施する。(各回1-3コマ)
1. 京都学「京都ビジョン」の理解。グループ討議による問題意識の洗い出しと共有。
2. 実証研究の進め方と科学論文の構成(IMRAD)、社会調査の方法の学習。
3. テーマを具体化するための地域関係者による講義・討論。
4. 情報収集(地域関係者による講義、討論・学術論文の検索と評価)
5. 情報整理 (アンケート調査の実施: 学生、自治体、地域住民、観光客など対象)
6. 情報分析・表現 (Excelを使った情報分析、Wordを使った論文形式レポート作成、ピアレビュー、PowerPointによる発表)
7. 最終発表(日本語による口頭発表、表彰)

履修要件

インターネット、電子メール、ワープロ、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトについて利用経験がある、もしくは授業期間内に自習できること。

成績評価の方法・基準

別途ホームページで指示する執筆要領に従って執筆された研究成果レポート(60%)とグループディスカッションにおける積極性等(40%)を考慮して成績評価を行なう。

教科書

使用しない

参考書等

『研究ベース学習』(コロナ社)ISBN:139784339077933

その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等)

学生個人が関心をもつ社会的課題を授業前に調査し、授業中には、それらをクラスメンバーと共有しておく。その時にうけるフィードバックを受けて、授業後に追加的調査を行う。