科学技術・イノベーション政策概論

授業科目名 科学技術・イノベーション政策概論
講義担当者 所属・氏名 経済研究所特定准教授 関根仁博
開講場所 公共政策大学院
単位数 2
開講期 前期
曜時限 火2
授業形態 講義・演習

授業の概要・目的

顕在化している環境問題、人口問題、資源・エネルギー問題といった地球規模課題への対応や、経済成長の原動力として、科学技術やイノベーションへの期待が高まっている。研究費などのファンディング、研究者をはじめとした科学技術系人材の育成、研究環境基盤整備といった科学技術政策における基本政策に加えて、近年特に重視されつつあるイノベーション創出や研究成果の移転・社会実装といった点も含め、その背景や政策的な狙いとともに概観する。また、科学技術の社会への浸透に伴い重要性を増している科学技術と社会との関係についても具体的事例をもとに考察する。

到達目標

科学技術・イノベーションの特性とその振興政策に対する基本的な知識を習得するとともにその特性を理解することにより、科学技術・イノベーション政策のみならず政策一般に関する立案・分析に関する基本的能力を習得する。

授業計画と内容

授業では、主に以下のテーマを取り上げる。

1.日本の科学技術の現状分析
2.日本の科学技術システムにおける課題とその対応(科学技術・イノベーション政策)
・課題分析
・基本政策(ファンディング、人材養成、研究環境基盤整備等)の背景と概要、狙い
・イノベーション・マネジメント及びその関連政策(イノベーション概論、知的財産権制度等)
の背景と概要、狙い
3.科学技術と社会との関係
・事例(生命倫理、原子力研究開発、インターネット社会など)を通じた科学技術が社会に及ぼす影響分析
・サイエンスコミュニケーションなど科学技術と社会との関係性の構築手法

具体的な内容については、履修者の興味・関心に応じて変更する場合がある。
いくつかのテーマについては、外部講師等を招くこともある。

履修要件

特になし

成績評価の方法・基準

平常点(60点)とレポート(40点)により評価を行う。
平常点は、各界の講義の際の出席と発言など参加態度による。
期間中に、2回程度レポートの提出とそれに基づく発表・議論を求める。

教科書

使用しない

参考書等

授業中に紹介する

その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等)

授業中に紹介する参考書等による予習・復習を通じて理解を深めることが期待される。
オフィスアワー:事前連絡により随時受け付ける。