まちづくりとまち経営

授業科目名 まちづくりとまち経営
講義担当者 所属・氏名 経営管理大学院 教授 御手洗潤
開講場所 総合研究二号館 3 階マルチメディア講義室
配当学年 1・2
単位数 2
開講期 後期
曜時限 木2
授業形態 実務科目

授業の概要・目的

都市は、人口や産業が集積し、多くの事業者や住民がビジネスや生活の場として利用する、経済活動や生活の基本となる 場である。
我が国の都市は、人口減少時代という新たな局面を迎え、中心市街地の空洞化や人口密度低下による賑わい衰退や都市 機能の低下、まち自体の老朽化、地域コミュニティの衰退、景観破壊等のまちの魅力の低下といった課題が起きてきている一 方、密集市街地の残存、巨大地震へのソフト・ハードの対応の遅れ等の課題も依然残されている。しかしながら、財政状況の ひっ迫、社会の複雑化、課題の多様化等の理由から公共主体のみでの対応が難しくなっている。このため、住民や事業者、ま ちづくり会社、NPO 等の民間主体への期待が高まってきており、さらに実際にこれらの主体が PPP やエリアマネジメントといっ た新たな手法で従来型の公共サービスを超えた官民中間領域のまちづくりを担う機会が増加している。
本講義は、政策立案の最前線やまちづくりの現場で実際に問題となっている課題や、近年創設された制度、現在国・地方公 共団体で議論されている解決の方向性、まちづくりの現場で行われている取り組み・工夫等、最新の生の議論や政策、実例を 幅広く伝え、受講生が自ら課題を共感し、解決策を考える講義とする。具体的には、前半でまちづくりの全般的な課題と制度を 分野別に学び、後半で国又は地方公共団体の実務者による講話を行う。また、まちづくり現場のフィールドワークとして、まち づくりプロジェクトを担う実務家から話を聞くとともに、現地調査を行う。
本講義は、上記を学ぶことにより、現代社会の事業活動・価値創造の多くが行われる「都市」の創造・維持活動に関する高度 な専門的知識の習得と、高度職業人として不可欠な多くの主体の利害が絡みあう中での調整能力・課題解決能力の養成を目 指すものである。

授業計画と内容

第1回 イントロダクション及びまちづくりの歴史と基本的な仕組み 第2回 防災まちづくり
第3回 コンパクトシティの形成
第4回 景観・歴史まちづくり
第5回 都市の国際競争力の強化/市街地整備・街づくりの事業
第6回 外部講師による国又は自治体のまちづくりの取組の講話(昨年実績:「都市政策の最近の動向について ~都市の国 際競争力の強化と都市開発の海外展開~」国土交通省都市局都市政策課長)
第7回 外部講師による自治体又は民間のまちづくりの取組の講話(昨年実績:「リニア時代の名古屋のまちづくり」名古屋市 住宅都市局長)
第8回 まちづくりにおける官民連携(エリアマネジメント)
第9回 まちづくりにおける官民連携(PFIとPPP 他)
第10・11回(1・2限の時間を使用) フィールドワーク(まちづくりの現地調査及び講話)(昨年度実績:大阪ビジネスパーク) 第12回 フィールドワーク(まちづくりの現地調査及び講話)(昨年度実績:京都・姉小路界隈)
第13回 外部講師による民間のまちづくりの取組の講話又はフィールドワーク(昨年度実績:彩都のまちづくりの講話:阪急電 鉄。長浜のまちづくりの講話:長浜まちづくり会社)
第14回 発表報告会:受講生によるレポート案の事前発表会
第15回 発表報告会(予備日)
以上はいずれも変更ありうる

履修要件

どんな分野でもよいのでまちづくりに興味があること。木曜1・2限の時間を利用し現地集合でまちづくりプロジェクト現場のフィ ールドワークを1~2回程度行う予定のため、履修に当たっては注意のこと。なお、簡単な宿題をだすことがある。

成績評価の方法・基準

授業への出席・参加状況(30%)、発表報告会(30%)、期末レポート(40%)

教科書

指定せず、授業時に配布する資料を使用する。

参考書等

  • 小林重敬『最新 エリアマネジメント』,学芸出版社,2015
  • 蓑原敬 編著『都市計画根底から見なおし新たな挑戦へ』,学芸 出版社,2011
  • 原田大樹『例解 行政法』第2部第4章都市法, 東京大学出版会,2013
  • 国土交通省社会資本整備審議会 『新たな時代の都市マネジメント小委員会中間とりまとめ(平成 25 年8月)』 http://www.mlit.go.jp/common/001101779.pdf
  • その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等)

    メールで事前にアポイントをとること junmitarai@gsm.kyoto-u.ac.jpx